【脳梗塞】車椅子から脱却し、自力で歩くことの嬉しさとキツさと言ったら……リハビリの本質は自主トレの継続!?【真柄弘継】連載第9回 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【脳梗塞】車椅子から脱却し、自力で歩くことの嬉しさとキツさと言ったら……リハビリの本質は自主トレの継続!?【真柄弘継】連載第9回

【連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第9回〉

 

◆リハビリの本質はその人なりの自主トレの継続ではないか!?

 

現在の時間は午後1時。

半日の疲れ具合でこれだから、この調子でいったら、どれほど疲れるのだろう?

けど一晩寝たら体力も筋力も回復するはずだから、午後のリハビリと2階の廊下を歩き回るのだ。

思い返せば発症前は、痛む膝を気にしつつゆっくりとしか歩けなかった。

息は上がるは、血圧は180超えるは、そのせいで冬でも汗だらだら。

心臓の負担は凄まじかったことだろう。

新宿駅を東口から西口へ抜けるのに途中休みながら30分以上もかかっていた。

いまは足の筋力が弱くて歩くのに時間がかかる。

けれど足は確実に良くなっているから、以前より健康ではなかろうか。

足に関しては体力筋力増強でパワーアップすることは間違いないと確信している。

 

この日記を16人へラインで送っているのだが、たまに感想を返信してもらったりする。

中にはリハビリの本質がまだまだ伝わってないなと思うことがある。

車椅子からの脱却は嬉しさのあまり、日記を書く前にラインで報告した。

「リハビリ頑張った成果」と思われているような返信がきた。

たしかにリハビリも頑張ってる。

けれど1日3時間のリハビリだけだと、こんなに早くは車椅子とお別れ出来なかったんだよね。

何回か書いているけど、リハビリの本質はセラピストさんとのトレーニングではなく、その人なりの自主トレの継続だと思う。

どんな些細なことでも毎日毎日続けることがリハビリなんだと思う。

私は持って生まれた身体の機能が著しく低くはなかったようだ。

アドバイスされた筋トレを愚直に毎日毎日繰り返し、こんなにも早く一人で歩いて動けるようになったのだ。

トレーニングルームでは多くのセラピストさんたちが気にかけて見てくれている。

だが一人でする自主トレは本人しかどれくらいやっているのかわからない。

急激に回復してもリハビリのお陰と思われてしまうのだろう。

たぶん、いや絶対に自主トレ効果だと私は確信している。

 

最後のリハビリは足を1時間。

昨日から歩きに歩いて強張った筋肉をしっかりとストレッチで解してもらう。

セラピストさんは初期の頃に一度だけ入ってもらった方で、回復具合に目を見張っていた。

自主トレは欠かすことなく続けていると報告。

「ストイックですね」と言われたが禁欲的なわけじゃない。

反対に欲望に忠実だから毎日の自主トレも続けていられると説明をしておいた。

一日中、歩いて歩いて歩きまくった割には、昨日のこの時間ほどは疲れていない。

やはり身体は確実に回復しているのだろう。

けれど晩御飯を食べ終え部屋へ戻る際に、気持ちとは裏腹に身体は疲労困憊で動きが鈍い。

そのため早目に横たわり、明日の朝までしっかりと身体を休めることにした。

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真柄弘継

まがら ひろつぐ

現役出版局長

1966年丙午(ひのえうま)126日生まれ。

1988年(昭和63)に昭和最後の新卒として出版社に勤める。

以来、5つの出版社で販売、販売促進、編集、製作、広告の職務に従事して現在に至る。

出版一筋37年。業界の集まりでは様々な問題提起を行っている。

中でも書店問題では、町の本屋さんを守るため雑誌やネットなどのメディアで、いかにして紙の本の読者を増やすのか発信している。

 

2025年68日に脳梗塞を発症して半身不随の寝たきりとなる。

急性期病院16日間、回復期病院147日間、過酷なリハビリと自主トレーニング(103キロの体重が73キロに減量)で歩けるまで回復する。

入院期間の163日間はセラピスト、介護士、看護師、入院患者たちとの交流を日記に書き留めてきた。

自分自身が身体障害者となったことで、年間196万人の脳卒中患者たちや、その家族に向けてリハビリテーション病院の存在意義とリハビリの重要性を日記に書き記す。

また「転ばぬ先の杖」として、健康に過ごしている人たちへも、予防の大切さといざ脳卒中を発症した際の対処法を、リアルなリハビリの現場から当事者として警鐘を鳴らしている。

 

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